Carnival

好きなものについて、とりとめもなく、まとまりもなく話しています。

5/19「Defiled」を見てきました。(ネタバレあり)

約2か月ぶりにブログを書きます。

(というのも1つ前の記事がかなり伸びてて震えていたからです)

先日、勝村政信さんと戸塚祥太さんの2人舞台「Defiled」を福岡・ももちパレスホールで見てきましたので、感想をば。

 

超絶ざっくりとストーリーを説明するならば、図書館を爆破せんとして立てこもる犯人・ハリー(戸塚さん)とそれを説得、解決しようとする刑事・ディッキー(勝村さん)の話です。

以下、ネタバレを含むのでたたみます。

 

ハリーの要求は図書館の蔵書目録カードの破棄を取り止めること。

この1点に尽きます。

「カードを無くしてコンピュータにデータベース化して蔵書検索できるようにするなんてとんでもない。そうなるくらいならカードも自分も図書館ごと爆破する」

そんな彼の主張がぶれることは一切ありません。

それに対してディッキーはありとあらゆる話をしながら説得を試みていきます。

詳しい動機、自分や相手の身の上話、なぜコンピュータより目録カードの方が良いか?などの会話を交わしていくうちに、2人の間に信頼のような感情がほのかに芽生えます。

 

そんな中、ディッキーがこの事件の解決策を思いつきます。

「自分の家のガレージにこの目録カードを保管しておこう。そうすれば図書館協会の連中がコンピュータ検索の使いにくさに気づいてカードを戻そうと思ったときにすぐに戻せる」

「これを受け入れてくれれば、君がもう一度イタリアに行くためのチケットはこちらで用意する」

ハリーは少しの間考えますが、この案を受け入れることにしました。

 

2人は建物を出て、無事に事件は解決…したかと思えましたが、突然駆け戻ってくるハリー。

「新しく入ってきた図書の目録はどうしたらいいんだ。この図書館を解雇されている自分にはそのカードが作れない」と叫びます。

そして響く銃声。血まみれになるハリー。

最後の力を振り絞ってハリーは起爆装置のスイッチを何度か押しますが、一向に作動しません。

「テクノロジーなんて…!」と叫んだ瞬間、最後の一押しで爆弾が炸裂し、ストーリーが幕を閉じます。

 

タイトルである"Defiled"とは「汚される、冒涜される」という意味だそうで。

ハリーの心中では自分が大事に思う、思い入れのある目録カードを純粋に守りたいという気持ちがひたすら大きかったんだなと思います。

ディッキーはその動機を頭では受け入れられずとも、思いが通じたからあの解決策が出せたのだと。

実際はそこにテクノロジーや世の中の進歩についていけない大人同士のシンパシーみたいなのもあったとは思いますが。

 

だからこそ結末が!悲しくて空しい!救いがない!

ハリーがディッキーから奪った拳銃が暴発したのか、外の警察から銃撃を受けたのか、(丁度見えなかったので)わからなかったんですが。

結局ハリーは死に、カードも図書館も爆破されてしまいます。つらい。

「大切なものを守れないぐらいなら一緒に死ぬ」というハリーの気持ち、めっちゃわかる。わかるけど…うーん。

ディッキーが一番きついですよねこれ…。

 

キャストのお二人についてはハマり役すぎるだろ、と。

戸塚くん→神経質っぽそうな読書家の青年。

勝村さん→飄々としていながらも自分の職務の遂行には全力を傾ける刑事。

とてもいい。

 

舞台を見に行く機会はそう多くはないですが、生の演劇の魅力に触れたような気がします。

それでは長くなりましたので、このへんで。